外国人地方参政権

 溜め息をつきながら、重い気分でこの文を書いています。

 政治とはあまり相性が良くないので、これまで距離を取って来ました。この日記の中でも政治問題や社会問題には触れたくないと思っていました。けれどこれはいけません、この愚かな法案には反対しなければならないと思っています。

 僕は幼い頃アメリカに暮らしていた時期があります。幼なじみは黒人とプエルトリカンでした。長じてから、世の人が大学に入る歳にフランスに渡り、足掛け六年青春の日々をフランスで暮らしました。

 識者なる人々は、気軽に共生を言います。しかし、多文化の共生の難しさを彼らが肌身で理解しているとは思えません。異文化の共生に必要なのは、厳格なルールです。そして残念ながら我が日本は恐ろしくルール作りがヘタな国民です。

 北朝鮮の問題が連日報道されていた頃、「朝鮮総連の税金はこれまで税務署との話し合いで決定していたが」と、当たり前の様に新聞にのっていて、驚愕した憶えがあります。税務署が税金の納入額を話し合いで決める所だと初めて知りました。

 歴史的配慮やら、情実やらあるいは圧力やらで、簡単にルールの曲がる国に共生は不可能です。長年暮らしているのだからとか、ちょっとくらい構わないじゃないか、度量を見せようとか、そういう情緒で思考する国民性自体が、共生とは程遠いのです。

 この法案は政府の答弁を読めば、もっぱら在日朝鮮人を意識しているようです。
 韓国や民団や総連との関係の為だと言います。他国の為に主権在(国)民を譲る国はありません。彼らが日本の国籍を取らないのは、民族としての誇りがあるからだと言います。それは大変結構な事です。しかし、この国の未来はそれがたとえ地方の問題でも、この国の将来とともに生きる人々の手によってしか、定められてはならないのです。
 
 人生初めてのデモに参加するつもりです。やれやれ、、。