2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

希望の国の憂鬱

日本には、希望がない。 日本はダメだ。 つい先頃までは、こんな言葉がメディアに溢れていました。しかし、震災を経た今、日本はやれば出来る子に変わりしました。 列にならぶ、忍耐強い、規律に従順、治安がいい、こんな事は昔からわかっていた話で、今更驚…

遠くには行けない

キングクリムゾン/King Crimsonというバンドがありました。 今もあるのかな? 人生で最初に影響を受けたアーティストのひとつです。まだ、塩ビ盤のレコードの時代に、1日中聴いていました。 長い間制作活動をしていると、様々なアーティストと出会い、影響を…

命をかけるということ。

今、被ばくの危険の中で、戦っている人達がいます。自衛官、消防、警察、そして東電の人達。 素人の僕たちではどうしようもないことなので、黙って見守るしかありませんが、、。彼らは菅直人が口にしたあの安っぽい「命がけ」ではなく、字義通りの命をかけて…

空がいつになく綺麗だった日

過日、ちょっとした打ち合わせで渋谷に行きました。 電車の運休、計画停電。ネオンは半減、いや、もっと減っていたかも知れない。行き交う車も少なく、人もまばらで、毎日が祭り騒ぎのようだったあの渋谷は、そこにはありませんでした。 今日、ニュースで、…

揺れる想いと、prayforjapan

地震の当日、僕は家にいて、棚から本を取ろうとしていました。 最初は小さな横揺れで、だんだん大きくなり、かなり長い間揺れ続けたと思います。鉄筋コンクリートとはいえ、スゴい古築のマンション。はなはだ心もとないのですが、なんとか持ちこたえました。…

カラヴァッジョ その2

ラファエロ・サンティの名画「ひわの聖母」。彼は盛期イタリアルネッサンスの代表的画家です。 美しい絵ですが、この絵には陰影がありません。否、あるのだけれど、それはあくまで、対象を立体的に見せる為の補助に過ぎず、画面全体を光がやわらかく、包んで…

カラヴァッジョ

「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」を、レンタルビデオ屋で、手に取りました。無精者の僕は、たいていの映画を、自宅で観るのだけれど、もし上演していると知っていたら、映画館で観てもよかった。 画家を題材にした映画は古いところでは「モンパルナスの…