2011-01-01から1年間の記事一覧

文化とアートとサブカルチャー

文化とアートという言葉がごっちゃに使われているような気がします。 本来それは相容れない概念だと思うのですが、、。徒然にそんな話をしました。三回連続でフリートークのアーカイブをアップです。

世界はひとつか?

リビアのカダフィが死にました。 独裁国家は、政権の交代方法を準備していないから、 終る時は、クーデタか、革命か、暗殺か、 どちらにしても、ハッピーエンドとはいかないようです。独裁のすべてが悪とは思わない。 スペインのフランコ政権は、独裁から王…

言葉と文化

今、日本には中国語とハングルが溢れています。 ちょっと出かければ、公共看板の多くが、中国語とハングルで表示されています。 まるで、日本がトリリンガルな共通語を持つ国であるかのように、、。それは観光客の利便性の為なのですが、果たしてそれでいい…

あーとふるないと#20 青春て何? 村山槐多が歌ったもの

青春は若者にはもったいないと言ったのは誰だったか、、。若いということは、ぶざまなもの。 未熟で、愚かで、過剰で、、。自分で思うほどは、人は見ていない。 世間はそれほど他人に関心はない。望むほど、たいそうな人間でもないけれど、 諦めるほどにダメ…

青春とはなんだ、、。

色々と考えることに疲れて、 ちょっと息抜きに、何も考えない時間が欲しくて、 久しぶりの映画館に行きました。 コクリコ坂から、というアニメ映画を見ました。 う〜〜ん、、どうにも、、 何故この映画の評価が高いのか、僕にはさっぱりわかりませんが、、。…

ヒエロニスム・ボッシュ

数少ない好きなテレビ番組に、テレビ東京でやっている「美の巨人」があります。滅多に見られないのですが、昨日ふっとチャンネルを合わせると、ヒエロニスム・ボッシュをやっていました。 ボッシュは、美術史の謎の画家です。とりわけその代表作「快楽の園」…

あーとふるないと#14 クリスト 祭りの時間

ケドコンティというところに僕の仕事場はありました。 大きなアールヌーボー風のフチ飾りの窓の外一杯に、 ポンヌフの美しい橋が見えていました。1985年、クリストのプロジェクトがその仕事場の目の前で始まりました。 それがこの天才作家との幸運なファース…

あーとふるないと#10 ジョルジュ・デ・キリコ シュールレアリスム 民族の歌

パリの夏は陽が長い、、。 10時頃まで明るさの余韻があります。貧しい画学生は、夏の夕べ、美しい町並みをひたすら歩いて過ごしていたように思います。シテ島の、散歩でよく歩いた道沿いに、高級なレストランがありました。 夕暮れそぞろ歩きながら、いつも…

あーとふるないと#10 放送後記 ジョルジュ・デ・キリコ シュールレアリスム 民族の歌

放送が始まる直前にテクニカルなトラブルがあり、かなり焦りました。先週から、フラッシュとの相性が悪いのか、アクセス不能になったりします。 パソコンを使っていて、不思議なのは、同じ条件でも上手くいったりいかなかったりすることで、理解に苦しみます…

あーとふるないと#8アーカイブアップ パウル・クレー 未完の絵画

竹橋近代美術館で行なわれている展覧会にあわせて、8回目の放送のテーマはクレーでした。童心の画家、 リリカルで詩的な世界、 ・・・そして音楽的な画面。 そんな一般的なクレーの魅力から話を始めました。つづいて、この展覧会のテーマ 「おわらないアトリ…

あーとふるないと#7 放送後記 アンギアーリの戦いの話

今回はフリートークの回。 近ごろ、風呂で寝てしまって溺れかける、という話からスタートして、特別テーマというほどのものもなく、ダラダラ〜っと。 そのうち話は、自分の作品の話になり、ベルリンでのインスタレーションの思い出になりました。 勢いと流れ…

あーとふるないと#8 パウル・クレー 未完の絵画 放送後記

7月2日のあーとふるないとで、クレーを取り上げました。 過日行ったパウル・クレー 終らないアトリエ という展覧会の感想を軸に、 パウル・クレーの絵のもつ魅力、 同展覧会のアプローチ、 そこから、先に見える、クレー作品の意味。 そんな展開でした。この…

あの軌跡を思い出した日/はやぶさ

先週パウル・クレーを見に行きました。 小雨の降る土曜の昼過ぎ、竹橋は近代美術館方面にむかう人群れで溢れ、クレーの日本での人気の高さをあらためて実感、、と思ったら、人々は美術館の前を通り過ぎて、そのままさらに坂道を登って行きます。 ? ツラレて…

展覧会 沈黙の森

展評をするつもりはないですが、、 一応、展覧会での雑感なので、このカテゴリーに。今日久しぶりに展覧会に行って来ました。 僕がお世話になったアートポイント画廊のオーナーだった 岡田氏がプロデュースする小さなグループ展です。 知古の作家さんは山田…

あーとふるないと#6アーカイブアップ カラヴァッジョ 光と影

何故か、動画のサムネールがフェルメールデルフトの真珠の耳飾りの少女になってしまいました。 動画のサムネールは、こちらで自由に選べるのではなく、自動的に3点ピックアップされる中から選ぶのですが、不思議なことに、カラヴァッジョがない! 本編では、…

あーとふるないと#6 カラヴァッジョ 光と影 後記

あーとふるないと#6 カラヴァッジョ 終りました。 ちょっと体調を崩しかけていたのでだるかったのと、色々と別の用事があって、準備がはかどらなかったので、以前この日記で書いた時に少し下調べが出来ていたカラヴァッジョを取り上げる事にしました。オープ…

次回あーとふるないとは、カラヴァッジョ

次回あーとふるないとは、カラヴァッジョを取り上げます。 以前もこの日記で取り上げましたが、バロックの巨匠カラヴァッジョをやることにしました。 ちょっと身辺が忙しく、調べものに追われている日々で、準備が間に合うかどうか、、。 不安が残りますが、…

あーとふるないと#4アーカイブアップ 小津安二郎 語られないドラマ

小津安二郎 語られないドラマ アーカイブアップしました。初めて見たのは、パリでした。映画に詳しい訳でもなく、当時は格別の興味も無かったのですが、多くのフランス人の高評価に誘われて、、。 まだ二十歳そこそこの若者が共感するには、小津はちょっとシ…

あーとふるないと#5放送後記

今回はフリートークでした。 毎回アーティストの論評をするのは、聞いている方も、やっている方も、疲れるかなと思って、テーマを決めずにダラダラと話してみました。 しかし、やってみて、かえって疲れた。 格別、話芸があるわけでもなく、コメントを拾いな…

あーとふるないと#3 アンディ・ウォーホール/資本主義の歌 アーカイブ

前回のあーとふるないと アンディ・ウォーホール/資本主義の歌アーカイブをアップしました。 見逃した方はぜひご覧下さい。 ニコニコ動画の画面に飛べば、コメントも打てます。 当日のコメントごとアーカイブしましたが、、。 同放送後記

あーとふるないと#2 上手い絵って何? アーカイブ

友人の手を借りて、あーとふるないと#2アーカイブをアップすることが出来ました。なんとも、、中途半端な放送でしたが、、。見逃した方は、ぜひ。 ダブルクリックしてニコニコの画面に飛べば、コメントも打てます。 当日のコメントごとアーカイブしてくれま…

あーとふるないと#3 アンディーウォーホール 資本主義の歌 放送後記

あーとふるないと#3 アンディーウォーホール 資本主義の歌 終りました。 ウォーホールは非常に有名な作家ですけれど、その知名度に比して果たして何処まで理解されているのかなと、トライしてみました。ポップアートの概略からはじまり、、例によって寄り…

狼だ、、。

狼だ〜と言う。 みんなが驚く。 また、、狼だ〜と言う。 また、、驚く。そして今本当の狼が出て来ているのに、、 世間はもうあまり驚かない。葉もの野菜なんて、どうでもいいレベルの数値。 水なんて、どうでもいいレベルの数値。 大した事ではない問題で馬…

上手い絵、下手な絵、、あーとふるないと後記

始まってから30分、中尊寺の話をしていました。 枕のつもりが、いつのまにか、布団になっていた。 まあ、脱線するのは、この放送の仕様なのだけれど、、おかげで美術の話の時間が無くなり、、最後は駆け足、なんとも中途半端な放送でした。 反省、、です。第…

上手い絵、下手な絵、、ニコニコ生放送告知

先週からはじめたニコニコ動画の生放送。 金曜深夜25時から、、 今晩もやります。今回は、上手い絵、下手な絵、、って何? というテーマでやってみようと思います。初めの一歩のような話ですが、、現代アートってホントに上手いの?これって意外に、話されて…

平泉 中尊寺

平泉の中尊寺が世界遺産に登録されそうだというニュースが流れました。疲弊している東北地方にとっては朗報です。何年か前に、中尊寺に行きました。人が少なくて、、静まり返っていて、、とても良かった。中尊寺は嘉祥3年(850)、比叡山の慈覚大師によって…

あーとふるないと#1後記

初めて、ニコニコ動画のユーザー生放送をやってみました。 アートを語る放送もあってもいいんじゃないか、、、すごく単純な動機ですが、、 兎も角も、、やってみよう、、 出たとこ勝負と見切り発車が信条なので、、。いざ初めて見ると、やっぱり固過ぎるかな…

文化の変質

数年来ひきこもっていた青年が、親の説得にも部屋を出ることなく、家ごと流されたというニュースがありました。 震災発生当初の溢れる悲惨なニュースの中でも、この話がひときわ僕の心に残りました。咄嗟に僕は、数年前の荒川の氾濫のニュース映像を思い出し…

ネット放送を始めます!

僕が小学生の頃、ドリフターズの番組が流行っていました。毎週土曜の8時から始まるこの番組を見ていないと、週明けの教室で話題から取り残される。我が家は食事時にテレビをつける習慣が無く、この国民的番組の話題が出るのが苦痛でした。私より上の世代が、…

せめてもの礼儀

先週の土曜日に劇団夜想会の「俺は君のためにこそ、死にに行く」を見に新宿紀伊国屋に。 知覧に実在した富屋食堂の女将、 鳥濱トメの目から見た特攻隊員の群像劇。 実話をもとに、石原慎太郎が書いたものを、 主宰の野伏翔さんが演出脚本。素晴らしい舞台で…