あの軌跡を思い出した日/はやぶさ

先週パウル・クレーを見に行きました。
小雨の降る土曜の昼過ぎ、竹橋は近代美術館方面にむかう人群れで溢れ、クレーの日本での人気の高さをあらためて実感、、と思ったら、人々は美術館の前を通り過ぎて、そのままさらに坂道を登って行きます。

ツラレて、家内と一緒に行列の後を着いて行くと、人々は科学技術館の敷地に吸い込まれて行きました。
「ああ、、はやぶさかあ、、」
あれは、素晴らしかったな。
ニコニコだったと思うけれど、、なんども見ました。
美しい快挙でした。ちょっとパソコンの前で痺れました。
そして、あの人類史的な快挙を日本の地上波が、まったく中継もしなかった事をあらためて思い出しました。
BBCなどでは中継されていたのに、、。




この国のマスメディアはおかしい。
あけてもくれても、韓国の芸人の話。
コメンテーターと称する、中途半端なタレントが並んだニュースは、
四六時中、B級グルメがど〜した、、どうみてもコマーシャル。
見ているだけで頭が悪くなるような知能の低い番組ばかり。

あの時、余分な演出も、コメントも入れず、
専門家の最低限の説明だけで、
ずっとあのはやぶさの軌跡を映し続けていたら、
どんなにか美しい番組になっただろうと思わずにいられません。

でも、きっとダメでしょうね。
ほとんどあの快挙を無視したかのような地上波でしたが、
もし、あれが当日取り上げられていたら、、
何故か芸人が並んで、、
ここぞとばかりに目立ちたがるうるさい司会者が喚き立て、、

ああ、、やっぱり、、取り上げないでくれて良かった。
静かに、、黙って、、パソコンの前で見ているほうが
はやぶさの帰還を祝うにはふさわしい姿だったかも知れません。



はやぶさ、、
史上初めて小惑星から物質を持ち帰った探査機としてギネス認定
オメデトウ。