アートArt

遠くには行けない

キングクリムゾン/King Crimsonというバンドがありました。 今もあるのかな? 人生で最初に影響を受けたアーティストのひとつです。まだ、塩ビ盤のレコードの時代に、1日中聴いていました。 長い間制作活動をしていると、様々なアーティストと出会い、影響を…

カラヴァッジョ その2

ラファエロ・サンティの名画「ひわの聖母」。彼は盛期イタリアルネッサンスの代表的画家です。 美しい絵ですが、この絵には陰影がありません。否、あるのだけれど、それはあくまで、対象を立体的に見せる為の補助に過ぎず、画面全体を光がやわらかく、包んで…

カラヴァッジョ

「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」を、レンタルビデオ屋で、手に取りました。無精者の僕は、たいていの映画を、自宅で観るのだけれど、もし上演していると知っていたら、映画館で観てもよかった。 画家を題材にした映画は古いところでは「モンパルナスの…

九月の展覧会

今年の九月にさいたま市のプラザノースギャラリーで、いのちを見つめる/美術とリプロダクションというグループ展を開催します。 さいたま市の北にある、ショッピングモールや役所が入った複合施設なるものの中に、このギャラリーはあります。この手の施設に…

稲憲一郎展

「見ることは考えることだ」 ジャスパージョーンズの言葉です。稲憲一郎の作品を見ているといつもこの言葉を思い出します。 稲さんとは、知り合ってもう随分になります。アーティストとしての長いキャリアと実績のある方ですが、気取りの無い方で、いつもど…

矢野ミチル

過日、矢野ミチル君のショウに行きました。「二つの心臓」と題された、村上大樹と矢野ミチルの共作でした。 矢野君は、僕がアートポイントと言う画廊で個展をしていた頃に知り合いました。若いアーティストとの付き合いがほとんどない僕には、彼は数少ない珍…

村松画廊 終宴 

昨日京橋の村松画廊に行きました。会場には李禹煥、菊畑茂久馬、堂本尚郎、斎藤義重、篠原有司男ら、戦後の日本のコンテンポラリーアートをになって来た作家の作品が並んでいました。 終宴と題された展覧会は今月二十五日で終わり、そして画廊もまた終わりま…

加藤啓 手品師とトンボ船 

JR中野駅にほど近いテルプシコールは、四十席ほどで満員の小さな小屋で、足下から伝わる電車の振動がほのかに心地良く、そしてパフォーマンスは何時ものように、さりげなく始まりました。 加藤氏とは有隣調査団という企画で出会って以来の付き合いで、律儀な…

竹久夢二 

竹久夢二の装丁や挿画を展示していると知って、夢二美術館に向かいました。 本郷弥生の交差点を東大工学部のレンガ塀に沿って根津に向かい、途中暗闇坂を右に折れてだらだらと下る左手に美術館はありました。一戸建ての民家を改装しただけの小さな美術館で、…

インスタレーション エドワード・キーンホルツ

今日、リンクが切れていたインスタレーションのファイルをアップしました。 テストでネット上に流して二週間余り、気になっていたものの、事情があって手を入れられずにいたものです。これでようやく僕のウェブが一通り完成した事になります。 インスタレー…

ニューレトロ

今はどうか知りませんが、少なくとも僕が住んでいた頃、日本人作家の作品はヨーロッパではほとんど評価されていませんでした。なにも、かの地の評価だけが絶対では無いとは思いながらも、僕の目にも、残念ながら同胞の作品の大半は魅力的ではありませんでし…